節税は小規模企業共済の加入からはじめましょう

2020年12月02日 | Column

節税対策を考えたときに最初に検討すべきなのは小規模企業共済への加入です。
小規模企業共済とは、国が運営する小規模経営者のための退職金制度です。
経営者の方は、サラリーマンと違いリタイア後の資金である退職金を自ら準備する必要がありますが、それを国がサポートしている制度です。

では、なぜ退職金である小規模企業共済への加入が節税になるかというと、
その掛金が所得控除できるからです。
しかも、掛金の全額がその対象になります。
掛金が全額必要経費になるとイメージしてもらったらわかりやすいのでないでしょうか。

掛金は月額1,000円~70,000円で自由に決められます。
サロンの売上が順調であれば、多めに掛けておけば良いし、
次の出店やスタッフ採用などで利益が出ないときは減額すれば良いし、
資金が必要な時には自分の掛金に応じて借入制度もあり、とても使い勝手が良いのです。
また、年払いも可能なので、今から決算対策を検討している美容師さんも年内に年払いすることで節税効果が高まります。

ただし、
条件を満たさないで途中解約すると解約金が掛金を下回ることになるので注意が必要です。そもそも将来への貯えなので解約しないことを前提としていますが、万一、資金的に厳しくなったときは、その対処法として、掛金を月額1,000円にすれば、契約はそのまま継続することができるのではないでしょうか。

小規模企業共済は、節税しながらお金を貯めていけるので、普通に貯金していくより断然オトクですよね。