経営セーフティ共済は美容室の節税に使えます

2021年06月26日 | Column

経営セーフティ共済とは

経営セーフティ共済とは、中小企業倒産防止共済のことで、
連鎖倒産を防ぐことを目的とした制度です。

その掛金が全額必要経費にできるため、美容室の節税になります。

ふつう、美容室の場合は取引先の倒産はあまり考えられないので、
本来の目的で利用するケースは少ないと言えます。

ですが、掛金が全額必要経費にできるので、そこを節税対策に活用します。

掛金は、月額5,000円~200,000円で自由に設定できます。
その年のサロンの利益に応じて掛金を決めればよいので無理なく加入し、継続できます。

また、年払いも可能なので、これからの決算対策として加入して年払いすれば、
例えば月額20万円なら、年額240万円所得を減らすことができます。

大きく利益が出そうなサロンオーナー様は積極的に検討すべきと考えます。

しかも、加入期間が40か月(3年4ヵ月)を満たせば、
その後はいつ解約しても掛金は全額返ってきます。

40か月経過すれば、資金を減らさずに自由に解約できるので、
解約のタイミングをコントロールしやすいとても使い勝手がよい制度です。

とくに必要なければ、そのまま積立てておいて、次の出店や店舗改装など、
資金が必要な時に解約すればよいのです。

利用する上での注意点は?

注意点は解約金は収入となり、課税対象となることです。

よって、利益が出ているときに解約すると解約金にも税金が課税されてしまいます。

ですが、上記のような新規出店など大きく損失が出るタイミングで解約すれば、
その時の損失と相殺されるので課税されません。

このようにとても使い勝手のよい経営セーフティ共済ですが、
節税対策として有効に活用するためには、毎月の月次経理と早めの決算予測が不可欠です。